夜間近視とドライブセーフ
2022/07/11
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は78.7キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1115人。
ふむ、体重は78キロ近辺でせめぎあっている…。
体調は良いのだが、なんか、ボトムが74キロだから、
少し太った気もするし…。
でも自分史上一番健康よ♪
さて先日いらしたお客様は53歳で
娘の送り迎えで夜間運転がマスト。
でも夜間は視力が著しく低下し、
夜間運転に怖さを感じるそうです。
それは見過ごせないずれがありました。
早速視力測定をしたところ、
昼間に比べて夜間近視は三段階変化している事が分かりました。
では、今使っている眼鏡、そして完全矯正値をご覧ください。
屈折 | SPH | CYL | AX | ADD | PD | 片眼視力 | 両眼視力 | |
他覚 | R | -7.50 | -0.25 | 132 | 30.50 | 0.03 | 0.04 | |
L | -7.75 | -1.25 | 180 | 30.50 | 0.04 | |||
R瞳孔径 | 6㍉ | 角膜乱視 | -1.00 | 169 | 夜間矯正視力 | BE0.9 | 夜間近視 | 追加加算 |
L瞳孔径 | 6㍉ | -1.75 | 8 | R1.2 | L0.7 | S-0.75加算 |
夜間は左目が特に視力低下が著しく、両目でも最高視力が1.5なのですが、0.9まで低下しています。
完全矯正値は以下の通りです。
両眼解放 | R | -6.50 | -1.00 | 110 | 61.0 | 2.0 | 1.5 | |
L | -6.50 | -0.50 | 30 | 2.0 |
では実際に作った眼鏡はどんな度数で作ったのでしょう?
夜間度数 | R | -7.25 | -1.00 | 110 | 1.25 | 1.2 | ||
L | -7.25 | -0.50 | 30 | 1.25 |
この様に、昼間の1.5に比べて1.2まで視力は低下するものの、両眼開放の度数では0.9しか出なかった状態が
かなり改善されている事が見てとれると思います。
では毎度の様に言っている眼位であり、
斜位量はどうだったのでしょう?
眼位 | 測定 | 処方 | 測定 | 処方 | 目的距離輻輳量 | |||
R | BI | 4~3~0.25~0.25~0 | 1 | R | UP | 1.5~2.25~2 | 1.5 | 14.4 |
L | BO | 1 | L | 0 | 自然発生プリズム | |||
遠見眼位 | -5 | 近見眼位 | -3 | HTF-AC/A比 | 6.90 | 輻輳近点 | 5 | -3.88 |
開散限界値 | 明視点 | 2.2 | ぼやけ | 4.2 | 分離 | 10 | 回復 | 5 |
斜視角変換 | -2.85 | 輻輳限界値 | ぼやけ | 1.8 | 分離 | 39.8 | 回復 | 10.4 |
こんな感じで上下にずれているのは見過ごせませんでした。
結果としては
ベースインプリズムと
右アッププリズムを咥えた眼鏡。
使用したレンズは
カールツァイスのドライブセーフの遠近両用レンズに決定
タレックスのモアイとKODAKのネオコンを比較し今回は
ドライブセーフに決定しました。
これは、ドライブセーフが他社のレンズに比べて優れているという意味ではなく、
その人に合っているだけだと僕は判断しています。
実際にタレックスの方が良い方や、
KODAKの方が良いという方は、
偏りなくいらっしゃいます。
ですから、若しも夜間運転用の眼鏡を本気で作りたい時は、
夜にいらして、上記三社のレンズを実際に比較して検討してみて下さい。
今回は夜間近視について説明しましたが、
夜間近視に合わせた眼鏡を昼間に使うのは止めて下さい。
あくまでも夜間の散瞳している状況下での最高視力を追求しているのであって、
昼間は視力は維持出来るかもしれませんが、
ピントの調節筋に負荷が掛かり、
疲れるメガネになる可能性もあるからです。
実際に夜間近視と夜間視力、更に瞳孔径を測定し始めてから、
少なくとも200人くらいの方の眼を見させて頂きましたが、
50人に一人くらいの確率で夜間と昼間で近視量の変化がない方が
いらっしゃいましたが、
残りの49人は近視の量が1~5段階近視の量が変化している状態が
観測されています。
また、夜間視力に関しては、100人中一人くらいの確率で昼も夜も
視力が変わらない人がいましたが、
残りの99人が夜間視力は昼間に比して視力低下していました。
当初は瞳孔径がこの視力と近視量の変化に影響を与えていると
推論を立てて組み立てましたが、
どうやらそれだけでは無いらしいのです。
①瞳孔径
②角膜の形状
③網膜の細胞の質(杆体/錐体細胞の質量)
上記の三要素に加えて
視力という意味ではそれに固視ずれが影響を与えています。
視力の決定要因は複雑で、日々微妙に揺らいでいるかのように
変動しています。決して近視がこれくらいだから、=視力は〇〇
のようには言い切れないのです。
言い切れないのですが、それでも昼間よりも夜間は視力が低下し、
近視量は増大するという傾向は確かにあるようです。
皆様も夜間の運転時にご満足いただける視力が維持出来ない
なんて方は是非ご相談下さい。
あなたは
タレックス派?
カールツァイス派?
それともKODAK派?
今日はそんな視力測定とレンズの種類で見え心地が変化するし、
それに合わせたレンズも品揃えされているんだよ。
っというお話です。
それではまたこのblogでお会いしましょう。