円安と眼鏡
2022/08/02
本日のblogの難易度【★★★】
今朝の体重は78.8キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1136人。
さて今日もtweetしました。朝のtweetで頭を整理する時間になっていて、
これはこれで望ましいなと感じています。
では以下Twitterより転載します。
円安と眼鏡-1:僕は仕事柄コロナ以前は10年程海外に行く機会が多かった。
海外に出ると日本の良い所ばかり目につく、普通に深夜でも自動販売機で
美味しい缶コーヒーが買えるなんて皆当たり前に思ってるかもしれないけど
スタバが進出するまでフランスでアイスコーヒーを飲もうと思うと大変な思いをした。
円安と眼鏡-2:他にも道を尋ねれば無視された経験も僕は国内ではないし、
そも日本って美味しい物が安く食べられる稀有な国だと思う。
海外では美味しい物はそれ程安く食べられない。食いたければ金払えな勢いだ。
日本で独自の進化を遂げた牛丼業界。あれも価格破壊を象徴しているが僕は以前そこにいた。
円安と眼鏡-3:僕はM社という牛丼屋さんに5年いたが、
その時にワンコインセットというセットで値下げして集客しようとした。
それでは原価率が高くなり経営が苦しくなるから、
その対策として店長の残業代が一切出なくなった。
今考えても愚策だと思うが経営者の端くれとして人件費は最後の手段だと思う。
円安と眼鏡-4:時を現代に戻す、今日本は何十年振りの円安、それに伴い。物価高に見舞われている。
また円安とは関係なく、日本はバブル後30年先進国で唯一所得が増えていないと多くの識者が主張する。
僕は円安は問題視しているが、この人件費が低く留まっている現状を+も-も両方あるなと考えている。
円安と眼鏡-5:僕はどんなに小さかろうと人を雇用し、そして決裁権者である経営者だ。
その僕は自らの会社の価値を高め、そして働く人の労働環境を常に改善し、
社員の満足度を高める必要がある。だから、そんな僕からしたら、
人件費を上げられない今の日本で起きている人件費低迷要因はマイナスだ。
円安と眼鏡-6:一方、円安を克服した後にも人件費を必要以上に上振れする事は
経営者の観点から見れば企業の価格競争力をそぐ事になる。
欧米諸国は人件費が高騰し、結果として価格競争力を失うが、
その後はグローバル経済の中で人件費の安い他国で作るか、
高付加価値商品に注力するか戦略は二分される。
円安と眼鏡-7:日本はどちらに向かえば良いのだろう?僕の中で答えは決まっている。
グローバリゼーションという現象は再分配であり、再分配はアジア諸国をぐるっと周れば、それで終わり。
つまり未来永劫他国の安い人件費を使って競争力を維持する
なんてまるで持続可能じゃないでしょ?と言いたいのだ。
円安と眼鏡-8:その流行って廃るトレンドに流され、モノ作りを放棄してはいけない。
モノづくりは文化であり、連綿と積み上げた経験値が必ずモノづくりに活かされる。
一度その灯を消してしまうと再度その文化を立ち上げるのには
相当の労力を伴う事を覚悟すべきだ。だから継続的に作らなくてはいけない。
円安と眼鏡-9:他国が軒並み人件費が高騰するのなら、物流コストを考慮すれば、
韓国より日本の方が安くて良い物を作れる。実際にそんな時代が始まっている。
次は中国だ。深圳等ではすでに人件費が暴騰していると聞いた。
今中国は世界の三大産地と言われているが、中国も次のフェーズを見据えている。
円安と眼鏡-10:先程述べた僕の事例を挙げるまでもなく
日本は安くて美味しい物を作れるのは間違いない。
だから眼鏡も安く高付加価値と考えるのは僕には短絡的に見える。
ダイソンは日本の家電メーカーを見習い掃除機で独自のマーケットを創出し
APPLEのスティーブ・ジョブズはSONYをリスペクトしていた。
円安と眼鏡-11:僕はもう一度日本を世界から畏敬の目で見られる国に出来たら幸せだと思うのだ。
令和の今、日本だけが世界の先進国の中で所得が増えていないから日本は駄目な国だ。
余りにも一方的過ぎる報道を目にして僕は、いやいや今この瞬間は、
千載一遇のチャンスじゃない?って感じた次第なのだ。
(以上Twitterより転載終わり)
僕は産地と関わっておよそ10数年。控えめに言って10年以上
福井の眼鏡産地の方々と交流を深めてきた。
その産地の凄さと、そして中国との競争に敗れ、
自信を無くしている産地と両方見てきた。
そもそも人件費が圧倒的に安い産地と
価格競争をしたってなにも意味が無いし、
情けないのは、その安い人件費の中国と相見積もりをとった
小売りや企画会社がいた事だ。
中国人並みの生活費で、中国より高い物価の日本で、
爪に火を点すように暮らしなさい。
それを産地に強いた過去がある。
僕は、その反省を踏まえ、
僕ら小売が産地を支えられないかな?
ただそれを考え、カケルというシンポジウムと
TheMostEmotionalEyewearという眼鏡の賞を思いついた。
良質なプロダクトを作った会社が真っ当な評価をうけ、
世間に認知され、好調なセールスを記録する。
そして出来た余力で更に良い商品を作る。
この好循環を創出したかったのです。
何しろピンチはチャンス。
常に逆の目線でどこかにチャンスが転がっていないかと探せば、
意外と悪い事ばかりじゃないと感じるのです。
それではまたこのblogでお会いしましょう。