1/31は歴史的な一日。

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眼石祝応のBLOG

1/31は歴史的な一日。

2024/02/02

本日のblogの難易度【★】

今朝の体重は81.1キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1892人。

 

ふ~っと一息ついた。なんとも言えない安堵感が全身を包み込む。

しばらくこの余韻に浸ろうとぼんやりと思う。

 

頭がフワフワとしていて思考が定まらない感じだ。

 

そうか、これが人生初の100切りの瞬間か!

 

僕がゴルフと出会ったのは今から30年程前、当時は建築現場の職人さんの仕事をしていた。

その時お世話になった親方に誘われ近くのゴルフ練習場に行ったのが始まり、

 

その時には何も教わらずにただ振ったら空振りしたり、トンでもない方向に球が飛んで行ったり、

今にして思えば当たり前だが、事前の練習もせずにマンぶり(全力でスイングする事)をすれば

当然の結果と思える。僕が新人さんに教える時は先ずはグリップから丁寧に教えてあげようと思った。

 

その後親方は僕を誘う事はなくなり、

僕にとってゴルフは苦手なスポーツとして脳裏に刻まれた。

 

それから二十年程時が過ぎ40代前半で、

僕は同級生からの猛烈なお誘いもあり、

セットで2万円位の無名のクラブセットを携え、

やむを得ずゴルフを始めた。

 

流石に前回の失敗を考慮し、

最初は練習場のレッスンプロに握り方から教わり、

ゴルフ場デビュー前に何度か通った。

 

はたしてデビューすると僕のスコアは覚えていないが、

150回位は叩いた気がする。そうなるとスコア何てどうでも良くて

速くこの苦痛から解放されたい一心だった。

 

この時点ではまだゴルフの楽しさも、

そして本当の意味での辛さも何も分からないデビュー戦だった。

 

そして月に一回程度ラウンドする事を繰り返した一年後、

 

僕は100切りというスコアの目標を立てた。

そのきっかけはデビュー一年目にベスグロが出やすいコースとして

評判になっていた山梨のゴルフ場で僕は記憶に残るスコアを叩き出す。

 

18ホール中、16ホールをパーオン、普通ならこれで楽勝で100切りのスコア、

ところが、そこで僕は104というスコアをたたいてしまう。

 

つまりパターが駄目だと僕はそこで結論付け、そのパターさえ上手くなれば

楽勝で100切りだと楽観的に考えていた。

 

所が、そのパターが上手にならない、

そもそも僕の行く練習場にはパター練習場が無かった。

 

それでも少しずつ自分では上達している感覚はあった。

例えば

 

最初はドライバーが当たらずチョロばかりだった。

次は当たるようになり、全部スライスでOBばかりになった。

 

ドライバーのOB癖が治ると今度は

セカンドで長いクラブを持てばセカンドでOBが頻発した。

 

その後はアプローチでトップ癖、

 

シャンク癖、

 

セカンドで短いクラブでもダフリ癖。

 

次から次へと課題が押し寄せる。

 

結果として初めて一年で104のスコアをだした僕は

そのうち110も切れなくなった。

 

時に120とか叩いたり、たまに110を切ったりを繰り返す

スコアが数年続いた。

 

そのうち仕事が忙しくなり、数年ゴルフから離れる事になった。

当時はやっとゴルフの楽しさが分かり始めた頃だったので、

正直残念だった。楽しさと言えるか分からないけど、

 

初めてバーディーを取った時に震えるような感動を覚えた。

ミドルでセカンドがピンそば2mにつけ、絶対ショートしないぞと

気合を入れて少し強めに打った球が吸い込まれカランと音を立てた瞬間に、

ゾクゾクする感動を味わった。この感動があるなら途中いくら苦しくても我慢出来る。

 

そう思えたのがゴルフにのめりこむきっかけだった。

 

そしてゴルフから離れて数年が経つ、コロナでお店の売り上げが激減した。

その後youtubeの効果が売上は戻ったが、それでも海外に出張に行く環境にはならず、

僕にも休みの日という物が出来た。

 

そこでゴルフに復活したのが、おおよそ三年前、

40代に比べて少し飛距離は落ちたなと感じたけど、

思ったよりも下手くそにはなっていなかった。

以前通りのただの下手くそだった。

 

以前の様に110近辺を行ったり来たり、

それがここ数年の傾向だった。

 

おかしい、自分では確かに上手くなったと思ったのに、

一切、本当に一切スコアには反映されず、

いつものように大叩きを繰り返す。

 

そのうち僕はスコアを意識しないように

自ら心をコントロールした。

スコアばっかり考えていたら、

ゴルフが酷くつまらない物に思えたらからだ。

 

100球や200球に一回出くわす奇跡的なミラクルショット。

 

それが僕のゴルフの楽しみのほぼ全てになった。

 

時にバンカーから、時に林から、時に木の根っこから

トラブルを楽しむように創意工夫している自分は嫌いではなかった。

 

ある意味スコアから逃げているのが1/31までの自分だった。

 

そして先日(1/31)の話に戻る。

 

勿論100切りが目標だと公言している僕は、

三日前に打ちっ放しで150球程、練習し、

二日前にシミュレーションゴルフで一ラウンドして準備した。

 

当日冬としては絶好のコンディション、

最高気温で15度、河川敷のわりには風もなく、

本当に素晴らしい天候だった。

 

今回のラウンドは月に1回次郎杯という形で

僕と妻で日程を決めたり、コースを手配したりする。

 

今回のメンバーはいつも僕に色々教えてくれる、僕より上手な四人のメンバーと

僕より数倍センスのあるうちの妻、一番下手くそなのは誰が見ても僕だった。

 

下手くそだけれど、自分が主催者なので、朝一番は僕がオナーでドライバーを握った。

このみどりコースは河川敷で右がOB、左がワンぺ、僕らはローカルルールで、

他のグループに迷惑を掛けない事が前提で、ワンぺに入ってもノーペで打って良いと

朝に決めた。はたして僕の朝一のドライバーは?

 

肩の回転が足らなかったのか、アウトサイドイン気味に入り、

ドスライスだった。それでも朝決めたルールに従い僕はノーペ。

そして前半はドライバーが不安定で、ワンぺエリアに入らずとも

左にスライスする球が多かった。

 

それでもアプローチに救われ、次のホールと、その次はパーを取れた。

今の僕のメンタルとしては、パーはバーディー位の感触だから

決して朝一のダボは仕方ないとしても悪くない出だし。

 

何よりセカンドのユーティリティや、アイアンが、

いつもならダブりトップを繰り返すのだが、

それが殆ど出なかった。

 

これは事前の練習時に特に意識した

 

「振らない」意識。

 

クラブが仕事をするのだから、

ゆっくり上げて下すだけ、

そんなスイングにすると距離は少し落ちるが、

方向性がかなり改善した。

 

それを当日のラウンドでも試したのが功を奏したのだ。

 

46で前半をしのいだ。

 

過去のハーフでは44がベスグロだから、

46は悪くない数字だった。

 

だが、この前半40代は過去に片手以上の経験がある。

でも、そのことごとくが後半は60代を叩く実績なのだ。

 

僕はハーフ40代の呪いと言っているのだが、

過度な期待が後半のリズムを狂わせるのだ。

 

今回も当然のように、その呪いが発動すると僕は予想していた。

だからハーフが終わって昼食を食べている時に、

いくらメンバーが口々に、

 

「次郎、今回は100切り間違いないな。」

 

と言われたとしても過去の呪いを説明し、猛烈に否定した。

実際にこの時点で安堵のあの字も無い。

 

文字通り予断を許さない事態に陥った位の感覚だった。

余程前半50で回り後半頑張れば100切れるね。

と考えた楽だと思っている。

 

だから前半の46は僕にとってはただの苦しみの材料でしかなかった。

ところが後半に入るとドライバーが安定してきた。

 

ほぼストレート、若干フェードで球筋が安定してきたのだ。

面白い物でドライバーが良くなるとセカンドは変わらずだけど、
パターが不安定になり、前半は一度も無かったスリーパットを2回、
一度4パットもしてしまった。

 

これが100切りのプレッシャーだと自覚した。

実際にそこではダボを三連発。心が折れそうに実はなっていた。

 

でも後半のあかつきコースの6ホール、ロングだったのだけど、

4オンし、奇跡的に1パットでパーを記録する。

 

ここで折れそうな心が立ち直る。

 

それから上がり3ホール、全てボギーでまとめる。

最終ホール、同じ組のメンバーも、後ろのコンペメンバーも

誰もが「次郎、これは間違いないだろう。」と僕に言葉を掛ける。

 

皆でお祝いムードになっているのだ。

僕は心の中で、

「皆は何を言っているのだろう?過去にもこういった局面で僕は大叩きをして、

100切りできなかった事なんて、何度もあるのに、気楽になんて考えられないよ。」

 

っと思っていた。

 

それでも最終ホールのドライバー、すっと糸を引くように打たれた球は、

吹き流し近辺に真っ直ぐ飛んでいった。

 

ここで第一段階クリアと肩の荷が一つ、あくまでも一つ降りた。

そしてミドルのセカンド、残り140ヤード程度、

6番アイアンで軽く振れば、グリーン近辺まで行く。

 

思惑通り、グリーン手前5m。

そこからアプローチをするとピン手前2m、

入れると意気込み上りのラインをほぼストレートと読む。

ボールはカップの脇をすり抜け20㌢程度オーバー、

OKボギーが生まれた瞬間だった。

 

その時点でも僕は歓喜の瞬間は訪れなかった。

それが冒頭の僕の心理状況だった。

そもそも今のスコアがいくつだって、

僕は頭の中から消していた。

 

今の一打にフォーカスして、それを繰り返して

96回でまとめたのだ。

 

ゴルフを知らない人に補足すると、

100を切るゴルファーって競技人口のおよそ3割らしいです。

 

つまり僕は別に凄い事を成し遂げた訳では決してないのね。

それでもここ数年、悩んで悩んで悩みぬいて、苦しみの末の96だったのね。

だから、本当に嬉しいし、また今度は90を切ろうと目標も出来た。

そんな僕がゴルフを語るのはおこがましいけど、

 

ゴルフってきっと終わりなく、常に探求していくんだろうなって感じた一日だった。

今回のこのblogは誰かに読んで欲しいって言うより、

僕にとっての備忘録、あの時の僕はどんな感情だったのかな?

って思い返せる内容でした。これからゴルフを始める人にとっては何かしら

参考になる事があれば良いなと思います。

 

何しろ今回の100切りまでの壮大なストーリー、

センスが良かったり、一生懸命練習する人は

すぐに100何て切っちゃうんだけど、

僕は人一倍苦労しました。でもそれもゴルフだし、

その回り道で僕は一つ一つ気付きを頂きました。

だから回り道も決して無駄ではないと僕は思うのです。

 

ではお店でゴルフ談義もしましょうね。

お気軽にお声がけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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