近視と内斜位

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眼石祝応のBLOG

近視と内斜位

2021/04/08

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は75.8キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は554人。

よっしゃー!体重は減って、チャンネル登録者数は増えた。

最高の始まりだぞい。

 

さて、今日いらした方は近視でかつ、

眼が鼻側に寄ってしまう

内斜位という状態でした。

 

人は本来、外斜位であるべきで、

十中八九、人は外斜位です。

 

ところが、測定法の差異であったり、

時に精神的な緊張が故に

眼が内側に入ってしまう事も頻発しています。

 

例えば、近視の全量の測定を間違えたり、

手間を一つ抜いてしまって近視の量を

実態よりも多く測定されてしまう場合もあります。

この状態を近視の過矯正と言います。

 

この過矯正が眼を内側に入れてしまう

要因となりますから、近視の量の測定って

皆様が思っている以上に大事で、

そしてその測定メカニズムは複雑です。

 

またプリズム分離法という測定法で

斜位の量を測定すると

ドイツ式のポラテストの測定に比して、

内斜位よりに測定される傾向にあります。

本来は外斜位なのに、内斜位だと測定されてしまう可能性があります。

一方ドイツ式でも、一部その傾向がありますから

ドイツ式が万全という訳でもありません。

 

ただし、この測定法による差異については議論の余地のある話なので、

僕が言っているに過ぎない程度の知識として理解してください。

 

更に言えば、初めて来たお店で

緊張が過ぎると若年層を中心に眼が内側に入ってしまう傾向もあります。

 

この様に近視でかつ内斜位と測定された時には、

色々な条件で、本来は眼が外にずれる筈なのに、

内側に入って測定されてしまう事を誰より僕ら

業界人が心して視力測定するべきだと言いたいのです。

 

ところが今日いらした66歳の女性のケースでは

近視でかつ内斜位と測定されました。

何をやっても内斜位は変化無で、

これは仕方がないと今回は、グラシアスでは

圧倒的に少数派であるベースアウトプリズムを

組み込み、レンズを発注しました。

 

いつも僕はお客様に、

(お客様)「こんなに一生懸命やってくれるなら安心ね。」

なんて言われると

(次郎さん)「いや~、自信ないからこんなに多角的に見ているんです。」

っと答えています。本当に自信が無いのだから仕方がありません。

 

自信満々な方が良いのかもしれませんが、

もしも僕が自信満々になるとしたら、

百発百中であり、クレーム率0%。

 

これを年間を通して達成出来れば

多少は自信が持てるかもしれませんが、

現実はそんな甘くありません。

 

現場では、日々試行錯誤の連続で

工夫して、経験値を上げて、更に推論を組み立て、

検証を続けるのです。更に全く過去の経験があてにならない

レアケースも現場でも日常的に出くわします。

 

つまり過去の経験が役に立たないだけでなく、

過去の経験を頼ると邪魔をするケースさえあります。

 

多分僕が一生を眼鏡作りに捧げたとしても

晩年に、全く過去の経験が役に立たないレアケースとも

出会う事を僕は示唆しています。そして僕はそれを覚悟もしています。

 

どうか皆様がこのblogをご覧になり、

期待で胸をパンパンに膨らませていらっしゃるのは

理解出来ますが、どうかそんなもんだとある意味

達観して頂けたらなとお願い申し上げるのです。

人を、生き物を見るって、そんなに簡単じゃないよって思うのです。

 

近視と内斜位、これは非常にセンシティブなケースですが、

今日もまた勉強させて頂いたと

お客様との出会いに感謝感謝な次郎さんなのでした。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

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