老眼世代、デスクトップパソコンの難しさ

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眼石祝応のBLOG

老眼世代、デスクトップパソコンの難しさ

2021/05/10

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は75.4キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は572人。

 

さて今日は一見さんがご相談に

予約頂いた上でご来店頂きました。

 

あ、このblogをご覧になった方も、

コロナ禍でもありますし、視力測定を受けてみたい、

しっかり相談したい、何て場合には必ずご予約の上でいらしてくださいね。

 

ちょっと掛け心地を調整して欲しい。

鼻パッドの交換等、簡単な修理はご予約不要ですので、

ふらっといらしてください。

 

今日はみっちりご相談でした。

56歳、事務系の作業をしている方で

一日に3~4時間デスクトップパソコンとにらめっこ。

 

デスクトップパソコンと遠近両用レンズってちょっとひと手間掛けないと

見え心地が悪かったり、使い勝手が悪くなります。

先ずはこの図を見てください。

この図の赤枠がデスクトップパソコンのモニターの

位置でおおよそ、50~70㎝を想定しています。

 

黄色い枠が遠くが良く見える度数領域。

 

緑枠が中間度数でデスクトップパソコンが見えやすい状態。

 

オレンジ枠がスマフォや読書に快適な度数領域。

 

これで見るとモニター上部の1/3くらいのところに

黄色い枠がありますから、

上の部分は見え難く設定されています。

 

中心部は問題なく見えているでしょう。でも黄色い枠の場所にある

細かい文字をみようとすれば、少し顎を上げて緑色の枠を上に持ち上げる必要性が出てきます。

 

一方モニターの下部もオレンジの度数領域が侵入してきていますから、

これでは少し霞んでしまいます。

その為、今度は逆に顎を引いて、

緑のエリアを下に下げる必要があります。

 

逆を言えば、ある程度のお若い御年齢であれば、

こんなに細かい顎を用いての見える範囲の選択は必要ありません。

 

でもご年配になれば、これが面倒くさいし、

面倒くさいだけでなく、更に作業効率も下げるでしょう。

だから僕はデスクトップパソコン用の眼鏡では一つ魔法を掛けます。

 

それは以下の図の様に度数調整をするのです。

 

この上図であれば、黄色い楕円は消えてしまいました。

近視であれば度を弱めて、遠くが良く見えない眼鏡に調整したという事です。

 

その代わりモニターの上から下までほぼほぼ目線の移動だけでこなせます。

勿論スマフォ用の距離も快適ですし、手元も広くなるのです。

 

ね、遠くも近くも良く見えるメガネが遠近両用レンズ、

それは間違いありませんが、欲張りすぎると返って

使い勝手が悪くなるとご理解頂けたでしょうか?

 

さてこの図だと赤線の外が収差領域と言いまして、

不要な乱視が介入し、視力がしっかり出ません。

 

先ほどは縦方向の快適にお使い頂ける領域を広げるという

スタンスでお話しました。

 

今度は、では横の方向は広がらないの?

っというお話です。勿論ございますよ~♪

以下の図で比較してみてください。

NIKONスタンダードタイプの明視域説明図

NIKONハイグレードタイプの説明図

この様に度数を調整したり、

グレードアップをして視界を広げたり、

 

やり方次第でお客様の作業の質がガラッと変わるのです。

このやり方を提案したり、それに合わせて度数調整するのも

メガネ屋の仕事ですし、そこで知識だけでなく、経験、

お客様とのコミュニケーション。

 

僕の持っている引き出しをフルに活用して

PC用メガネを仕立てていくのです。

 

いかがですか?

 

たかが眼鏡と思われるかもしれませんが、

僕に言わせればされど、眼鏡なのです。

 

PC用メガネに限らずご相談希望の方は

ご予約頂いてからいらしてくださいね。

 

ご予約はこちら

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

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