この間のお休みは期日前投票に行って、そんでもってそのあとは

お風呂の王様（伊藤家では略してフロキンと呼ばれる。）に行って一日ゆっくりしてきた

次郎さんですが、皆さんいかがお過ごしですか？

 

昨日いらしたお客様がこんなことを仰っていました。

 

「僕は顔幅が広くて、鼻が低いので今まで僕の顔にフィットする眼鏡に出会ったことがない。」

 

と嘆いていらっしゃいました。

 

僕達眼鏡屋は普段からお客様の顔を観察する癖がついているので、そのお言葉を言われるまえに

 

（今掛けている眼鏡の近視はどれくらいかな？左右の眼の距離（瞳孔間距離といいます。）は

広いかな？狭いかな？顔幅は？鼻は高いかな？低いかな？）

 

と言われずともチェック済みでした。僕の感想はお顔が広いとは思わず、鼻も立派な鼻をしていらっしゃると

感じていたのでお客様の自覚している顔の分析は意外でした。

 

今回は鼻の高さに関して解説するので、顔幅に関してはズバッと割愛しますが、

鼻の高さはそれこそ、何千と人の顔を観察している僕が見て、鼻は立派だと思う方が

どうして自分は鼻が低いと思い込んでいるのでしょうか？

 

皆さんも不思議に感じませんか？

 

ここで言葉で解説するのって難しいと思ったので

非常に高度なグラフィック（ペイント）を使って解説しますね。（苦笑)

 

多分上の図が皆さんの良く使う意味での高い鼻と低い鼻を表してませんか？

左がアジアの方に多く、右が欧米の方に多いの鼻の形です。そして左のアジアの人にでも

鼻に乗せられるように針金状のクリングスというパーツが日本から開発されたという

お話は有名ですね。以前は一山というパーツしかなかったのです。

 

では話を戻しますが、先日グラシアスにいらしたお客様はどんな鼻の形をしていたのでしょう？

 

上の図でいう左の様な鼻だったのでしょうか？

 

それが違うのです。

 

どん！！

 

上の図で間違い探しをしてみください。輪郭の縦横比が違うとか

左右の眼の距離が違うとかは置いておいて、鼻に注目すると…

一目瞭然ですね。左右の図の鼻の形は極力揃えました。ですが、

左の鼻は目頭のすぐ横から鼻が始まっていますよね？

 

右の図面は少し下がったところから始まっています。

 

このお方は右のタイプだったのです。でも横からみれば鼻は高いのですよ。

 

ではこの状態で、鼻パッドはどこに置くのでしょう？

と書いたところでもう一つ図面が必用になったと気づきましたので

今から作ってきます。しばしお待ちください。

英語ではジャストアモーメントでございます。

 

…

 

…

 

…

 

…

 

はい、お待ちどうです。

 

 

鼻パッドの位置を簡易に赤く示してみましたが、こうしてみると

目頭を基準にして人の顔って随分と鼻の高さが違うのが理解できますね。

この前から見た時の鼻の高さが眼に対して低いと、いくら眼鏡を左の位置で

掛けたいとしても気づけば、右の赤い位置まで眼鏡は落ちてきます。

 

それを避けようと耳をきつくしめれば今度は耳の痛みとの闘いが始まります。

ですからセル枠を中心に調整できない眼鏡というのは、本質的な眼鏡の機能性としては

ナンセンスだと言えます。そこで僕らこだわりの眼鏡屋さんの出番なのです。

 

例えば、右の鼻の人には鼻パッドをクリングス式につけかえたりも

一部の専門店ではやっています。ですから皆さんプラスティックの枠で

ずれてしょうがないとお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

今日の時点で知っておいてほしい事は、鼻が低いにも二種類あるんだよという

事はさて自分はどちらなのか？それを理解したうえで眼鏡屋さんにご相談にいけば

 

（むむ、こやつわかっておるな！）

 

と一目置かれることでしょう。

 

では皆さん、また明日。

 

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